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◆ナイフとの出逢い
みなさまから投函いただいた、 ナイフとの思い出を綴ってみました。。。 |  |
ナイフとの出逢い NO,71
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8年前にこちらの『ナイフとの出逢い』に父に肥後の守を贈った話を投稿させていただきました。 私の父は無口で頑固ですぐ怒る人間で、私は父が苦手でした。 母とは普通に会話ができるものの、父と会話をする時はいつもどこか緊張していました。 父に贈る肥後の守を買う時、私は同じものを2つ買いました。父に研ぎ方を教えて もらう事で、もう少し父に近づけたらという思いがありました。研ぎ方を教えてもらい ながら、父と長い会話をする事ができました。 父と打ち解ける事ができた私は同じ頃にスパイダルコのレディーバグというナイフを 手に入れました。仕事で毎日使っていたカッターナイフをレディーバグに変えてみ ました。
私にとって初めてのロック付きナイフだったレディーバグは私にとっては衝撃でした。 こんなに小さいのに、この安心感。この取り回し、使い勝手のよさ。 刃物の研ぎ方を教わる前ならば研ぐのが面倒になってカッターでいいやと思って いたかもしれません。レディーバグを大変気に入った私は父にも同じレディーバグ を実用ナイフ、日常ナイフとして贈ろうと思いました。しかしレディーバグは父には 似合わないだろうと考え、ジェスターマイカルタを贈りました。 父は2年前に他界し、私の机の中の肥後の守は2つになりました。 一つは私が家で使っている、いい味が出てきた肥後の守。 もう一つは父が大切にしていた、新品同様のピカピカの肥後の守。 刃が磨り減りハンドルが傷だらけのジェスターマイカルタは私のお守りになりました。 息子が小学校に上がったら私の肥後の守を贈ろうと思っています。
バターさん 平成22年2月18日
私の家は荒物屋で、商品の入った荷物を開いたり、紐で何かを縛ったりするのに刃物が必要だった ため、父は肥後の守をいつも持ち歩いていました。 父は仕事以外でも柿の皮をむいたり、竹細工で何か作ったりとナイフを非常に上手に使いこなす人 で、小学生だった私は「ナイフさえあれば父と同じことが出来る。」と思い込み、父に肥後の守を買っ てもらいました。「ナイフを持つならナイフの研ぎ方も覚えないとだめだ。」と言われ、刃物の研ぎ方も 父に教えてもらいました。小学生の頃は家の手伝い以外にも肥後の守を持って雑木林に行き、 友達と弓矢を作ったりして遊んだ記憶があります。 中学生になり、肥後の守以外にもいろいろなナイフがあることを知るようになると、「錆びない」ナイフ が欲しくなりました。お店でいろいろナイフを見たのですが、自分の小遣いでは無理なものが多く、結局 ビクトリノックスのポケットナイフ(スーベニア)を買って使い始めました。 大小のブレードが各1枚付いたシンプルなデザインで、自分にとっては錆びない肥後の守みたいな感じ でした。 高校生の時、ポケットナイフの背中に親指を当てて木を削っていたのですが、親指の力で誤ってブレード を折りたたみそうになり、ヒヤッとしたことがありました。ブレードのロック機能のないナイフは使い方によって は自分の手を切る可能性があるため、今までずっと注意して使っていたのですが、作業に夢中になって いてついついやってしまったのです。
今度は「ブレードのロック機能のあるナイフ」を買おうと思い、自分のナイフに必要な要素をいろいろ考え ました。その当時、私が欲しかったのは、ポケットに入れていて違和感のない大きさで、いろいろな持ち 方のできるシンプルなグリップのデザインで、ブレードのロックが確実で、刃持ちの良いナイフ。 正月開けにお年玉を握り締め、アメ横にあるナイフ屋さんのナイフを全部見る勢いでナイフを買いに出か け、数百本のナイフを見た中で「ああ、これだ。」と思ったのが、ガーバーサカイのシルバーナイト(300ウッド) でした。お店では実際に手に持たせてもらい、ハンドルの握り具合やブレードのロックを確かめさせてもらっ たのですが、自分の求めている条件をすべて満たしていました。
もう20年以上前の話ですが、当時のナイフはアメリカやヨーロッパのものが主流だったため、日本製のナイフ はどことなくひっそりと売られていました。そんなに高価ではなかったし、私は迷わず買うつもりだったのですが、 お店の人が「日本のナイフももう世界に通用するレベルになりましたので安心してください。」と進めてくれた のが今も印象に残っています。 私は今、38歳になりました。 高校生の時に買ったガーバーサカイのシルバーナイトは今も現役です。 何度も砥いでいるのでブレードは少し小さくなりましたが、よく切れますし、ブレードのロックも滑らかでかっちり 決まります。22年分ぐらいの思い出が詰まっているので、このシルバーナイトについては砥ぎ過ぎてブレードが 使えなくなる最後の最後まで自分が使おうと思っています。
鈴木さん 平成21年12月20日
現在、38歳。二児の父です。 初めて刃物にさわったのは小学校に入学する直前。父が「小学校に入るのだから、鉛筆の削り方を教えて やる」といって、あれはどこだったのか? 肥後の守を買いに連れ出されました。その足で別の研ぎ屋?に行 き、最初の刃立てをしてもらった風景を今も覚えています。家に戻ってから父のひざで手を添えられながら、 鉛筆の削り方を教えてもらいました。
この「肥後の守」は、たしか中学二年生まで大切に持っていました。研ぎ方を覚えたのもこいつ。竹とんぼ、 ゴム鉄砲、杉の角材を削った木刀。父から教えてもらい、いろんな物をつくり、楽しくていろいろ削り、何度 か手を切りました(小学校三年の時にざっくりやって三,四針縫った後が今でも左手の人差し指に残っ ています)。小学校高学年から中学にかけて、夏のバイトはスッポン釣りとクワガタ・カブト売りでした。スッポン釣りって 分からないですよね? 夕方に出撃し、まず、近所のため池でハヤやモツゴを釣った後に真っ二つにして ウナギ針付けてポイントに投げ込んでおくんです。翌日早朝、あげに行くと掛かっている。それを近所の 料理屋に届けてました。ジュースを一本飲ませてもらい、大きさによって500円〜1000円で引き取って もらっていました(完全なる天然物。今にして思えばボラれてたかも知れません)。コンクリートの上で、肥 後の守でガシガシと魚切ってました。刃は痛むけど「どうせ研げばいいんだ」と思っていました。ナイフ(刃物) はあくまで実用品という考えが、今もあります。この肥後の守は、釣りがてらタケノコ掘りに行ったときに落と してしまい、今はもうありません。18で東京に出てきて気がつけば、昭和50年代に小学校を体験した身 としては希有な年少時代を過ごしているようですが、九州の片田舎ではそうだったのだと思ってください。 その後、高校時代にウェンガーを手に入れ、大学時代までこればかり。バイクの免許を取ってふらりとツー リング・キャンプをしていましたが、ホームセンターで買った安手の鉈、ポケットにはウェンガーがいつものお供 でした。ウェンガーのモデル名はあとから調べたけども不明。研ぎ減って大刃・小刃ともガタついており、今 は棚にしまっています。さらに社会人になってからは、レザーマンWAVEがメインのナイフになりました。 今年、長男が6歳になったのを契機に、長男にとっては初めて、私としては結婚後初めてのキャンプに連 れ出しました。ところで「円空刀」いいですね。ほかに剣鉈を2本持っていますが、キャンプ使いには大仰す ぎます。円空刀はぎりぎり薪が割れ、枝を落とせるサイズで、かつ食材をざっくりと切る位の用途に使え、 実用的です。研ぎは最初戸惑いましたが、慣れればたいしたはことない。
キャンプならば円空刀。釣りならばウイッキートラウト&バードをメインに、WAVEを兼用というのが、これ からの定番スタイルになりそうです。
新居崎さん 平成21年7月11日
現在、45歳 3人の子持ちです。随分昔の話ですが、小学校前に祖父の家に行くと軍刀を半分に切って鉈代わりにしたものなどが 転がっていましたが、これはナイフとは言えないので除外します。 私とナイフの出会いは多分、小学校時代に肥後の守を買った頃だと思います。いつもポケットに入 れていて、色々なことに使いました。ただ、肥後の守はブレードがブラブラしてポケットに入れておくと 刃が少し出てしまったりで痛い思いをしたこともありました。その後、釣具屋で漁業用マキリ(イカ裂 き包丁)を買って、片刃の使い方を覚えましたが、いつの間にかなくしてしまいました。 中学生になってからは安物の登山ナイフを小遣いで買いましたが、なまくらで刃持ちが悪く使い物 になりませんでした。
大人になってからGサカイのAIDA
T&B(この頃はブレードが440Cでした)を買い、その造りの良さに 感動した記憶があります。造りの良さから、その後もGサカイのナイフを何本か購入しましたが、これ らは今でも大事にしまってあります。 この後、しばらくはナイフから遠ざかっていたのですが、37歳ぐらいの頃に友人がシースナイフをほし がっていることもあり、一緒にナイフメイキングにチャレンジしました。この時に作ったナイフも大切に しており、時折使う機会があると引っ張り出しています。
その後は和製刃物に興味が移っていましたが、最近またナイフがほしいと思うことがあります。 このように小さい頃から当たり前に刃物があったので、きっと自分が死ぬまで手許には某かのナイフ があるのだと思います。
宮川さん 平成21年4月25日
私は、昭和34年生まれの「夢見る不良中年」です。 我々の年代における"ナイフとの出逢い"といえば、ナイフというよりも単に刃物と言 ったほうがピンとくるであろう。この頃の時代の遊びは、何でも作り出すことから始ま るのだが、材料の調達から製作、加工といったことを子供なりに工夫をこらして、うま く作り上げていろいろな遊びをしていたものであるが、その作業に必要な物といえば、 刃物は「肥後の守」が代表であり、他にはカミソリの刃のようなものがついたナイフ(正 確な名前は不明)を使用していた。チャンバラごっこに使う刀や探検ごっこに使う弓や 矢などを器用に作り上げ、毎日、暗くなるまで遊んでいた。そんな充実した子供時代を過ごしてきたものだから、この年になってもいまだその頃の 精神年齢のままなであり始末に悪いことこの上ない。「大人と子供の違いは、持ってい る玩具の値段である。」というが、言いえて妙である。 現在は、"釣り"と"狩猟"を趣味としており、そのどちらを楽しむにしても、ナイフ は必需品である。狩猟におけるナイフの存在は銃と同様に勿論大きいものがあるが、釣 りにおいても(特に渓流釣り)その存在は、狩猟と同様に大きな役割を担っている。 それでも狩猟を始める前のある時期までは、せいぜい魚の腹を割く程度の物でこと足り ており、小型の安価なナイフやカッターナイフで済ませたりもしていたのであるが、本 当のナイフを必要とし且つ、自分にとっての本当のナイフを持つ時機を迎えたのが、秋 田県に転勤したときであった。 その頃の釣りは、渓流釣りをメインとしており、赴任先に渓流釣りを得意とする部下が いたことから、休日は秋田県内の方々の川に案内されて大いに秋田の川を堪能すること ができたのであるが、そこは秋田である。山が深いのである。マタギの聖地である。岩 魚も釣れるが熊も出るのである。行く川、行く川のあちらこちらで熊の足跡(手もあり) を頻繁に見かけ、魚の釣れる嬉しさに反して、熊の恐怖を身近に感じるようになり、せ めて何か刃物でもと考えるようになり、本物のナイフを探すようになりました。敢えて 「本物」というのは、実用に耐え得るものでなければアウトフィールドでは通用しない という信念からのものであり、それまでの経験等からの結論でもありました。 そこで、創刊号から欠かさず愛読している「ナイフマガジン」や他のナイフ関連の雑誌 に何度も目を通して、一本の大型のナイフを購入することにしました。 特殊部隊員の経歴を持つ、ある日本人がデザインしたサバイバル・ナイフであるが、そ の実用性と耐久性から現在も現役で活躍しているが、秋田県在住の期間は、本当に世話 になったナイフである。 その後、銃を持ち、狩猟を始めたのを機に、ハンティング・ナイフも新たに購入、さら には念願だった"B社"のサバイバル・ナイフ(米海軍特殊部隊シールズ採用)を購入 し、狩猟で山入りする際には、銃に並び心強い相棒となっています。 川釣りや狩猟、山菜採りの際の装備は、大型ナイフ、ハンティング・ナイフ、山菜ナイ フやツール・ナイフその他となり、マダイ釣りが大半となる海釣りには、Gサカイ社の フィッシング・デバやサシミを専ら愛用し、現在までに何百枚というマダイの血抜きの 作業などに使用し、その使用感の良さには大変満足しております。 いずれにせよ、ナイフに関しては、そのフィールドによる使い分けは当然のことであり、 一本のナイフですべてをカバーすることは矢張り無理なことである。よって、数多くの ナイフを持つことは、男として当然の嗜みである。と、多くのナイフを持つことの言い 訳に熱弁を振るい、妻に呆れ顔をされたりしていますが・・・。 そんな私の数多い"ナイフとの出逢い"の中で、もっともインパクトが強かったナイフ といえば、サバイバル・ナイフである。 「使えないナイフ」の代名詞みたいに多くの人から言われているサバイバル・ナイフで あるが、私は決してそうは思わないし、今後もそう思うことはないだろう。 多くの人がナイフに目覚めるキッカケになったのは、サバイバル・ナイフによるところ が大きかった筈であり、誰もがサバイバル・ナイフにあこがれた筈である。 それが、オリジナルの高価格、レプリカの貧弱さ、使いこなせない、犯罪に使用される などして悪役のイメージが強くなったこともあってか、その大きさゆえからか、「使え ない」「実用性がない」「重い」「物が切れない」等々、聞くに堪えないような悪評ばか りで、サバイバル・ナイフを長年にわたり使用し、現在でも山入りする際には絶対に その携帯を欠かさない者としては悲しいかぎりである。 確かにナイフは"道具"である。うっかり擬人化して考えてはいけないのであるが、自分 の中にある"サバイバル・ナイフ"は、他の種類のナイフとは明らかに違うのである。 自然の真っ只中に在っては「お護り」なのである。「心の拠りどころ」なのである。 少なくとも、自分が使用しているかぎりにおいては、十二分にその機能を発揮してくれ ており、如何なる場面においても裏切られたことは一度もなく、私自身、"サバイバル・ ナイフ"に秘められたポテンシャルには未だに魅了されてやまないのである。 野営するための材料の伐採や切り出し、焚き火するための薪の調達、通常のナイフとし ての食料等の調理、何かを切る等々、サバイバル・ナイフでできないことはない。 ただし、だからと言って「どんな物」でも切れるのか?、叩き切れるのか?と言われれ ば、それは「ノー」である。 荒っぽい使い方ができないようでは"サバイバル・ナイフ"とは言えない!と、よく耳 にするが、それでは、"斧"を"サバイバル・ナイフ"と呼ぶべきではないか?という 短絡的な結論になってしまう。ハンド・アックスあたりがサイズ的にちょうど良い。な どとなってしまうのかもしれない。物を叩き切れるものだけが"サバイバル・ナイフ" と呼ばれるものではないのである。ナロータングであるがゆえの脆弱さ。では、フルタ ングにすればすべて解決されるのか?というと、これもまた「ノー」である。 その刃物が本来持っている性格に合った使用をしていれば、何ら問題はないのであって 不測の事態に遭遇した際に、手許にある道具を使い、如何に、効果的にその性能を発揮 させてその場を乗り切るかは、"サバイバル・ナイフ"云々よりは持ち主の能力次第で あり、大事な道具であるナイフを極力損傷なく使いこなせるようにならなければならないと思っている。 道具を大事にする姿勢は、"マタギ"を見習いたいものである。あるマタギが狩の最中 に不覚にも山中で"ナガサ"を紛失し、狩が終わり里に帰ってきてから紛失に気づき、 すでに日が暮れて山は夜の闇に包まれてしまっていたが、マタギの命とされる"ナガサ" を失くしたとなれば、マタギとしてこの上ない恥であるばかりか、マタギとしての真偽 を問われることにもなるのである。夜とはいえ、狩場である山奥に探しに戻り、明け方 にようやく見つけることができた。このように己の命を守ってくれる大事な道具に対す る気持ちは、私もマタギ同様に持ちたいと思っている。 「たがが道具」「たかが刃物ひとつ」といえども、持ち主の精神に通ずるものであるの だから。
鬼刃さん 平成20年12月26日
ナイフとの出逢い NO,71
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