中條氏デザインのトロフィーハンター第2弾のKIMUN KAMUY。名前の通り、「山の神」即ちヒグマの意味です。切り先を下にした時のブレードの形状が、「ヒグマの犬歯」の形と同じなのです。ヒグマの牙同様、護身も考慮し、突き刺す機能をアップしながら、ブレードのアールを大きくしてスキナー機能も充実させました。主体はエゾシカとヒグマの解体です。ブレードの芯材には高級刃物鋼材VG-10を使用。刃形状は直刃と半波の2種類です。 半波刃は胸骨を割るのに重宝します。ブレードはミラー仕上げです。マイナス20度前後の寒さになると、鹿の脂肪がブレードに固着し切れが一気に悪くなります。ミラー仕上げですと脂肪が付きにくく、また付着しても取りやすいという利点があります。ブレード長はエゾジカクラスの大物の解体にはピッタリのサイズと考えます。
ブレードを厚つくした理由は、ブレード先端を頑丈にしてこじ開け作業ができる様に配慮したからです。狩猟における動物解体にはとにかく切れ味が良く、しかも先端が頑丈なナイフが要求されるのです。
ハンドルは特にG-10にこだわった訳ではありませんが、ウッドや、鹿角より丈夫という理由からです。案外、極寒状態で氷の上などに落すと、天然素材は割れる場合が多いですからです。リバースでも安定し安全な解体作業を約束します。
(中條高明 氏より)
山菜取りに
海釣りに